西京極 紫の館

京都サンガF.C.サポーターの日常をつづるblog。試合観戦のレビューの他にも趣味の映画や音楽、読書の感想なども書いていきます。

4/6 第2節・ヴィッセル神戸戦 (兵庫・神戸ウイングスタジアム)

W杯終了後、両ゴール裏スタンドの改修が施され
ヴィッセルの新ホームスタジアムとして生まれ変わったウイングスタジアム。
その柿(こけら)落としとなるのが今日の神戸VS京都戦。
サンガは自分の主催したイベント事には滅法弱い(涙)が、
相手主催のイベントがらみになるとやたら強い。
ふっふっふ…柿落としの相手を間違えたな、ヴィッセル

丁度桜満開の近畿地方、お花見渋滞を警戒して京都東ICを朝10時に出発。
予想に反して西ノ宮方面の名神高速は渋滞なしで阪神高速もスムーズ。
約45分くらいで神戸・湊川ICに到着。スタジアム入り。

時間が余りまくってしまったが、天気が良いのでただただぼんやり開場を待つ。
ウイングスタジアムはユニバーと違い、街中にあるので便利。これからは楽やな。

そんなこんなしている内にサンガスタッフ陣もぽつぽつ到着。
サンガの石崎社長に「今日は勝ってや!」と声をかけると
「はいー!」と良いお返事。
社長…いつも愛想だけは良いんだけどなぁ…頼むでホンマ。

そして開場。
ゴール裏に入ってみてやや意外だったのはピッチとの距離。
ジュビスタや日立台みたいにメッチャ近いという訳ではなかった。
それからゴール裏スタンド下に張り出したひさし状のネット。
ここに応援旗を置かなければならないのだがかなり狭い。なんとかならんのかな?
そして最も問題なのが…売店にソバメシがない!!
神戸といえばソバメシではないですか!?楽しみにしてたのに…
仕方ないからただの焼きそば買いました…冷えてるしマズイ…悲しー!!
この悲しさを晴らしてくれるのはサンガの勝利しかない!(八つ当たり)

【サンガのスタメン&ベンチ】
 GK:平井
 DF:鈴木和、角田、辻本
 MF:冨田、斉藤、石丸、鈴木慎
 FW:中払、黒部、松井
SUB:上野秀、森、美尾、高宗秀、田原

まだ腰痛が癒えないのかテッシーはお休み、ベンチ入りもせず。
代わりにU-22代表戦帰りの角田をコンバート。
角田のいたポジションには辻本を起用。これは興味ある布陣だ。
そしてベンチには美尾と高宗秀が入っている。
特に高宗秀には期待。オフシーズンの体調管理に失敗して
かなりおデブさんだったが、ここにきてなんとか観れるカッコにはなってきた。
万全ではないかもしれないが、元韓国代表の才能を魅せてほしい。出番あるか?

【試合リポート】
【前半】
神戸の戦術は長身FWオゼアスに当ててセカンドボールを播戸が狙うと言うもの。
この日も試合開始から指令塔アリソンを経由してとにかくオゼアスへパスを送る。
そのオゼアスに対してはサンガ角田と辻本がマークを受け渡しながらケア。
完全に播戸を孤立させシュートまで持っていかせない。

対するヴィッセルDF陣も黒部に対して徹底マーク。
松井、中払のドリブル突破もペナルティエリアへの侵入までは至らない。
元サンガの神戸DFシジクレイが「壁」となって立ちはだかる。
なるほどここまで堅守で公式戦3連勝してきたチームだけの事はある。

それにしてもこの日の両チームは中盤のチェックが激しい。
まさに格闘技の世界。黒部、松井あたりはガツガツ削られている。
神戸ってこんな「キツい」チームだったかな?

堅守カウンターのチーム同士の対戦だから、ここまではある程度予想された展開。
さらに両チーム共に両サイドが均衡して良いクロスが上がらず、
攻撃はもっぱら中央付近への突破に偏る展開。これでは点が入りそうもない。

そんな時はどうするか?そうですミドルレンジからのシュートです。
そのお手本のようなプレーが出たのが前半終了間際の40分。
黒部(だったかな?)が放ったシュートを神戸GKがパンチング。
それがペナルティエリア外にこぼれたところで受けたのは冨田。
一人相手DFをかわし、ゴール右隅に狙いすましたミドルシュート

ゴォ―――――――――――――ゥル!!!!

良い時間帯で相手のわずかな隙をついた技ありのゴールでサンガ先制!
そしてそのまま前半終了。いけそうな予感…

【後半】
ハーフタイムでヒザを強打した黒部は大事をとって田原に交代。
神戸も一人中盤の選手が故障で交代したのでまあ五分五分ですか?

後半に入っても格闘技大会の様相は変わらず。
ただし黒部とプレースタイルが明らかに違う田原を神戸DF陣が掴みきれていない様子。
これを意識してかしないでか…ボールが田原にやたら入ってくる。
この日の田原は今までなかったポストプレーヤーとしての才能の片鱗を見せてくれた。
ただ…ヘッドで競り落としたボールに味方が誰もいってないとか、
前線でキープしていた時にフォローがなかったとかかなり不運があった。
それでも鹿児島実業時代の先輩・松井とのコンビプレーはなかなか見物で面白かった。

その松井が後半28分に相手DFと交錯。
足がからんでしまい結果的に松井がカニばさみをかけられた状態で足を痛め退場。
その松井に代わってついに高宗秀サンガデビュー!
コンディションは万全でないのでスピードはないが
確かに中盤でのボールキープ力は感じる。
松井の怪我がひどければ高宗秀の存在は今後のサンガにとって重要になりそうだ。

このあたりからさらに荒れた試合展開になってゆく。
両チームとも選手が痛んで交代選手が相次ぐ中、
交代で入った神戸のカズ。(なぜかサンガサポの中からブーイングがあった)
そのカズが放ったシュートはわずかにゴールをはずれサイドネットへ。助かった。

荒れた試合の典型的なシーン。
中央のパスを受けた交代出場のサンガ・森勇介
アリソンを振り切ってゴール前へ突進するも
後方からアリソンにチャージを受け転倒。
興奮した森はアリソンにデコパッチン(ほんとうは額を指で突いたのだが)。
あわや乱闘か?というシーンだったがチャージしたアリソンは一発レッドで退場。
突いた勇介は審判にあやまってイエローで許してもらいましたとさ(笑)
他にも田原と神戸GK掛川のバトルとかいろいろありました(爆)
とにかく両チームとも熱くなってました。

この時点で神戸はほとんど「死に体」だったのだが、そこは容赦しないサンガ。
ロスタイムに高宗秀からのパスを受けてハライがDF一人をかわしGKと一対一に。
GKの動きを見てから冷静にゴール左へ蹴り込んでリーグ初勝利に花を添えた。

たかが一勝。されど一勝。さあサンガも開花宣言
黒部、松井の怪我の状態は心配だけど、今年もサンガはやってくれそうです♪
ほらね…他のチームのイベントには強いのよ、ウチは。

【試合結果】 神戸0-2京都

【観客数】 17246人(ウイングこけら落し…の割にはメインスタンドが空席多し)

【得点者】
 京都:冨田40、中払89

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:平井6.5
 DF:鈴木和6、角田7.5、辻本6.5
 MF:冨田6.5、斉藤6(80分 森5.5)、石丸6、鈴木慎5.5
 FW:中払6.5、黒部5.5(45分 田原6)、松井5(73分 高宗秀5.5)