【紹介文】
穏やかな陽射しが落ちる秋の一日、ボストン午後3時3分。世界は地獄へと姿を変えた。《パルス》。そのとき携帯電話(セル)を使用していたすべての人々が、一瞬にして怪物へと変貌したのだ。残虐極まる行為もいとわず、犠牲を求め続ける凶悪な存在に―。目前で突然繰り広げられる惨劇、街中に溢れる恐怖。クレイは茫然としていた。いったい何が?別居中の妻と息子は?
【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
感動度 ☆☆☆☆★
実用度 ☆☆☆★★
読み易さ ☆☆☆☆☆
【西京極の読後感想】
モダンホラーの巨匠が今回選んだモチーフは携帯電話。序盤から有無を言わさぬ展開で一気にラストまで読ませてくれます。読み易いのでキング初心者にもお薦めです。ネタバレになるので詳しくは書けませんが…ラストでは思わず主人公クレイの為に祈りたくなります。