
【出演】
キーラ・ナイトレイ
ヴィゴ・モーテンセン
マイケル・ファスベンダー
【ストーリー】
1904年、スイスの若き精神科医ユングは、高名な精神分析医フロイトが提唱する画期的な対話療法を、新しく受け持った美しい女性患者ザビーナに試みる。そしてユングは、彼女が抱えるトラウマの原因を突き止め改善に成功するが、二人は医師と患者の一線を越え禁断の関係になってしまう。数年後、ウィーンのフロイトを訪ねたユングは初対面でありながら意気投合、フロイトに精神分析学の後継者と指名され親交を深めていくが…
【西京極の評価】
あいかわらずクローネンバーグは人間の心の裏側を描くのに執着してますね。「ビデオドローム」とか「裸のランチ」の頃は心理描写の表現として特殊メイクを使っていたが、最近のクローネンバーグは役者の演技にそこを要求している様です。今回、注目はキーラ・ナイトレイの強迫症の演技です。いやはや、鬼気迫るものがありました。あと、マイケル・ファスベンダーも自分の欲望を必死に抑制しようとする難しいユング役を見事に演じ切っています。ただ、往年のクローネンバーグ・ファンの僕としてはグロテスク要素がもっとあるエグい内容を期待していたのですが…とっても上品でした(苦笑)
【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
ストーリー ☆☆☆★★
演出/演技 ☆☆☆☆★
映像 ☆☆☆★★
音楽/音響 ☆☆☆★★
