慶長五年、徳川家康と石田三成が最も味方にしたい男がいた。京極高次
【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
ドラマ性 ☆☆☆☆★
独創性 ☆☆☆★★
読み易さ ☆☆☆☆☆
【西京極の読後感想】
今は琵琶湖周航遊覧船ミシガンが発着する港があるばかりで天守はおろか石垣も残っていない大津城。そこには高貴な血筋と、戦を好まぬ優しさを持つ、およそ戦国武将らしからぬ武将がいた。他に類をみない優しさと弱さを武器として、大軍を相手に籠城戦を繰り広げ、天下分け目の関ヶ原に大きな影響を与えた異色の戦国大名・京極高次。その籠城戦を解り易く、情感あふれるタッチで描いた佳作です。最後は人としての愛嬌、魅力が運命を切り拓くのですよ、うん、うん。
